聖マリアンナ医科大学 神経精神科学教室
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主任教授からのご挨拶
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聖マリアンナ医科大学 神経精神科学教室のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
2026年4月より主任教授を務めております、中川敦夫です。

本ページをご覧の先生方の中には、精神科を進路として検討されている初期研修医の方も多いかと思います。精神科専門研修プログラムの選択にあたって、「どのような臨床力が身につくのか」「どのような環境で学べるのか」は重要な視点ではないでしょうか。

当教室は「臨床第一主義」を基本とし、精神科医としての基盤となる臨床力の習得を最も重視しています。急性期入院医療から外来診療、リエゾン精神科医療、救急対応まで幅広い症例を経験できる体制に加え、修正型電気けいれん療法(mECT)や反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)、集団認知行動療法などの専門的治療にも日常的に関わることができます。

加えて、薬物療法のみならず、認知行動療法をはじめとした精神療法の習得にも力を入れており、「生物医学的アプローチ(脳)」と「心理社会的アプローチ(こころ)」を統合した診療を実践できる、臨床力の高い精神科医の育成を目指しています。私たちは、症状の改善にとどまらず、患者さん一人ひとりに寄り添い、「こころの豊かさ」が得られるように支援できる医師を育てたいと考えています。

「近代医学教育の父」と呼ばれるWilliam Oslerは、

“The good physician treats the disease; the great physician treats the patient who has the disease.”

という言葉を残しています。この言葉は、症状を「治す」だけでなく、患者との関わりを通してその人らしい生活の回復やQOLの向上を支えていくことの重要性を示すもので、私たちが目指す精神科医の姿をよく表していると考えています。

こうした考えのもと、教育においては、実際の診療場面での思考過程や判断の組み立てを重視しています。専攻医の先生方には受持医として診療に関わっていただきますが、指導医による適切なサポート体制のもとで、安全かつ着実に経験を積むことができる環境を整えています。

また、当教室では、「有用な治療法や診断法をいかに現場に根付かせ、普及させるか」という視点から、実装研究(implementation research)にも力を入れています。認知行動療法やMeasurement-Based Care、デジタル医療など、エビデンスのある介入や検査を日常診療の中でどのように持続可能な形で実装するかをテーマとし、臨床と直結した研究に取り組んでいます。臨床で生じた疑問を研究として検証し、その成果を再び臨床に還元していく――その循環を体験できることも、当教室の特徴の一つです。

近年、精神医療は医療DXなどの技術革新により大きな転換期を迎えています。しかし、いかに技術が進歩しようとも、患者さんと向き合う「臨床」の本質が変わることはありません。当教室では、最新の知見を取り入れつつも、日常診療そのものを精神療法的なプロセスとして捉え、治療的な関係性を構築する力を何よりも大切にしています。

当教室は、次のような志向を持つ方に適した環境です。

  • 精神科医としての基本的臨床力を、実践を通して着実に身につけたい方
  • 薬物療法やニューロモデュレーションだけでなく、認知行動療法も含めて幅広く診療できるようになりたい方
  • 受持医として主体的に診療に関わりながら、責任ある経験を積みたい方
  • 多様なバックグラウンドを持つ仲間を尊重し、切磋琢磨できる方
  • 臨床の中で生まれた疑問を研究につなげたい方
  • 将来的に、自身のサブスペシャリティを持ちつつ精神医療に貢献したいと考えている方

精神科医としての基盤をしっかりと築きたい方にとって、当教室は実践的かつ発展性のある研修環境であると考えています。

聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室は、伝統を重んじながらも、常に新しい臨床のあり方を模索し続ける場でありたいと考えています。

精神科医としての揺るぎない基盤を築き、患者さんの人生に長く寄り添える臨床家を目指す皆様、共にこれからの精神医療を創っていく志を持った皆様を、教室員一同、心よりお待ちしております。

聖マリアンナ医科大学
神経精神科学教室 主任教授
中川 敦夫

略歴

1999年3月慶應義塾大学医学部卒業
1999年5月慶應義塾大学病院 研修医(精神・神経科)
2004年5月慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室 助手
2004年7月米国Columbia University College of Physicians and Surgeons, Department of Psychiatry, Research Fellow (Fellowship in Affective, Anxiety and Related Disorders)
2006年4月慶應義塾大学大学院医学研究科 精神神経科学専攻博士課程
2010年3月博士(医学)取得(慶應義塾大学)
2011年7月国立精神・神経医療研究センタートランスレーショナルメディカルセンター臨床研究教育研修室長/同センター認知行動療法センター 研究開発室長
2013年4月慶應義塾大学医学部クリニカルリサーチセンター臨床研究教育研修室長/特任講師
2019年10月慶應義塾大学医学部臨床研究推進センター教育研修部門長/特任准教授
2022年4月聖マリアンナ医科大学 神経精神科学 教授
2026年4月聖マリアンナ医科大学 神経精神科学 主任教授